欧州連合(EU)は19日、ブリュッセルで開いた首脳会議で、ウクライナに対し、2026、27年の2年間で900億ユーロ(約16兆4000億円)の融資を行うことで合意した。EU予算を裏付けとする市場からの資金調達で財源を賄う。

ロシアによる侵攻終結に向けた和平協議でウクライナの交渉力を強化し、戦争で荒廃した同国が資金不足に陥る状況を回避する。EUは当初、ロシアの凍結資産を融資に活用することを目指してきたが、財源を巡り方針を転換した。

ウクライナへの巨額融資を巡っては、EU加盟各国の意見が対立し、数カ月にわたる交渉でも行き詰まりを打開できない状態が続いた。しかし、ウクライナは来春資金が底を突く可能性が高く、妥結への圧力が高まる中で、19日未明までのマラソン協議の末、決着した。

EU首脳らは、ウクライナが待ち望む金融支援にEU共同債の枠組みを今回利用するが、ロシアの凍結資産を活用する可能性も引き続き探るとした。

ドイツのメルツ首相は「われわれが長い間議論してきた解決方法は、とはいえ明らかに複雑過ぎる。今回の方法は同じ効果を持つ現実的な良い解決策だと思う」と発言した。

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Photographer: John Thys/AFP/Getty Images

原題:EU Agrees to Provide €90 Billion Loan to Ukraine for 2026-2027(抜粋)

(融資の財源に関する情報などを追加して更新します)

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