オーストラリアから欧州、米国に至るまで、トレーダーの間では各国・地域中央銀行による金融緩和が減速、ないし停止するとの見方が広がっている。

短期金融市場では、欧州中央銀行(ECB)が追加緩和を実施する可能性はほぼないと織り込まれており、2026年末までに利上げに踏み切る確率が約30%と見込まれている。オーストラリアでは、豪準備銀行のブロック総裁が9日に追加緩和の可能性を排除したことで、スワップ市場は来年末までに0.25ポイントの利上げが2回程度実施されるとの見方を示している。

またトレーダーは、日本銀行が来週の金融政策決定会合で政策金利を0.25ポイント引き上げて0.75%とすることをほぼ確実視しているほか、来年も少なくとも1回の追加利上げを見込んでいる。

米国でも26年の政策金利見通しは変化している。市場では今週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利下げが見込まれているが、来年については現在、利下げ回数を2回とみており、11月遅く時点での3回から減少した。

ドイツ銀行のマクロ調査担当グローバル責任者、ジム・リード氏は顧客リポートで、「市場が次の一手として利上げを織り込む地域が増えつつあるのは注目に値する」と記述。「もし米国でも同様の動きが起きれば、リスク資産の状況と来年の見通しは間違いなく一変するだろう」と指摘した。

こうした金融政策見通しの再評価は、シュナーベルECB理事による発言がきっかけとなった。シュナーベル理事は先週行われたインタビューで、「市場と調査の参加者は近いうちでないにしろ、次の金利の動きが利上げになると予想している。そうした見通しにむしろ違和感はない」と発言。来年のECB利上げ観測を後押しした。

こうした織り込み直しの結果、債券利回りは上昇する可能性が高い。ただし短期的な値動きは、10日のFOMC政策決定に左右されそうだ。

原題:Traders Are Betting on Fewer Interest-Rate Cuts Across the Globe(抜粋)

--取材協力:Laura Avetisyan.

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