(ブルームバーグ):米フォード・モーターは欧州市場での手頃な価格の電気自動車(EV)を販売するため、フランスのルノーと協業する。中国メーカーの台頭で競争が激化する中で、新たな提携に踏み切った。
両社は9日、フランス北部で「フォード」ブランドの2車種をルノーが開発・生産することで合意したと発表した。2028年前半から販売店に並ぶ見通しで、バンの共同生産についても検討を進める。
フォードのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)はパリでの記者会見で、「自動車ビジネスの現実は資本が必要で、コスト競争力が求められる」と述べた。
欧州では比亜迪(BYD)など中国勢が、低価格のEVやハイブリッド車で存在感を高めており、地元の自動車メーカー各社は競争力の強化を迫られている。
欧州勢はコストを抑えつつ開発スピードを上げるため、中国の技術力も利用。ルノーはEV版「トゥインゴ」の開発に上海の研究開発拠点を活用しており、同モデルは来夏までに2万ユーロ(約360万円)未満で発売される予定。
今回の動きは、欧州でのフォードの生産能力がさらに縮小する可能性を示している。同社は北米部門に比べ業績が低迷している欧州で、生産と人員の削減を進めている。
原題:Ford Teams Up With Renault on Producing Affordable EVs in Europe(抜粋)
--取材協力:Keith Naughton、Craig Trudell.
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