欧州中央銀行(ECB)の金融政策姿勢は好位置にあり、現在の金利は適切な水準だと、ラガルド総裁が語った。

ラガルド氏はスロバキアのテレビ局JOJ24が28日放送したインタビューで、「直近の会合で決定した金利水準は、自分の見解では、正しく設定されている」と表明。「インフレサイクルに照らせば、ECBは好位置にあるといえる。われわれはインフレをうまく抑制することに成功した」と続けた。

インフレ見通しに対するリスクについては、リスクの幅は狭まったとしながらも、米国が関税を引き上げたり、サプライチェーンに混乱が生じたりした場合には、物価上昇圧力が再び高まる可能性があるとの見解を示した。

これらの発言から、インフレ率が2%の目標近辺にとどまり、米国の関税にもかかわらずユーロ圏経済が予想以上に持ちこたえている現在の状況に、ECBが満足していることがうかがわれる。

ECB政策委員の多く、12月の会合で金利を動かす必要はないと示唆している。ただ、同会合で提出される新たな四半期経済見通しでインフレが目標を下回ることが予測される場合には、議論が生じる可能性はある。10月会合の議事要旨では、そのような事態を懸念する委員もいる一方、現在の政策設定は「衝撃に対処する上で十分に手堅い」と評価されていた。

デギンドス副総裁は今週、インフレ率の「下振れリスクは限定的」で、2%という現在の金利水準は「正しい」と述べていた。

ラガルド氏はユーロ圏の景気について、世界が変革期にあるにもかかわらず、予想以上に底堅いと評価。

「状況はわれわれの想定を上回っている」と述べ、「年初には0.9%の成長を見込んでいたが、それは9月までに1.2%へと上昇した。通年の成長率が結局、それを上回るとしても驚きではない」と語った。

ドイツの最近の苦境や、フランスの予算をめぐる政治的緊張に対しては、楽観を表明した。

「自分は紛れもない楽観主義者で、それが自分の性格だ。変革期にある世界では、速やかに行動し、感度を保ちつつ、同時に楽観的であり続けることが必要だ。だから自分は常に、コップの水は半分しかないのではなく、半分入っていると考えるようにしている」と語った。

原題:ECB’s Lagarde Says Interest Rates Are at Correct Level(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.