(ブルームバーグ):中国のスポーツウエアメーカー、安踏体育用品がドイツの同業プーマの買収を検討している企業の一角となっている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
27日のフランクフルト株式市場でプーマの株価は上昇、一時14%高と、9月以来の大幅高を記録した。
非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、香港上場の安踏はアドバイザーと協力してプーマ買収を巡る入札評価を進めている。買収提案を進める場合、プライベートエクイティー(PE、未公開株)企業と連携することもあり得ると、関係者の一部が述べた。
関係者によれば、他の応札候補には、競合する中国の李寧(リーニン)も含まれる可能性がある。李寧はプーマ買収を検討する中で、銀行と資金調達オプションについて協議しているという。また、アシックスなど他のスポーツウエア企業からも関心を集める可能性があるとも関係者は述べた。
関係者によると、協議は初期段階にあり、どの候補が応札を進めるかは不透明で、他にも候補者が現れることもあり得る。プーマの最大株主、フランスの富豪ピノー家の評価額期待がいかなる取引においても主要な障壁になるかもしれないという。
プーマ株は年初来で62%下落し、時価総額が25億ユーロ(約4530億円)にとどまっている。
フィラやジャックウルフスキンなどを所有する安踏の株価は年初来で10%上昇し、時価総額は310億ドル(約4兆8500億円)に達した。安踏が主導し、バイアウト企業ファウンテンベスト・パートナーズも参加したコンソーシアムは2019年、サロモンやアークテリクスなどのブランドを擁するアメアスポーツを52億ドルで買収した。
プーマの年次報告書によると、ピノー家の持ち株会社アルテミスは昨年末時点でプーマ株の29%を保有していた。
安踏の担当者にコメントを求めたが、返答がなかった。アルテミスとアシックス、プーマの担当者はコメントを控えた。
李寧はブルームバーグの問い合わせに対し、引き続き自社ブランドの成長に注力しており、プーマに関する「実質的な」交渉や評価は行っていないと回答した。
プーマはここ数年、自社製品に対する消費者の関心を十分に喚起できなかったことを受け、アーサー・ホールド最高経営責任者(CEO)の下で再建を図っている。
原題:China’s Anta Sports Is Said to Weigh Potential Bid for Puma (3)
(抜粋)
(株価を加えます)
--取材協力:Daniela Wei、Will Davies、Manuel Baigorri、松山かの子、Tim Loh、Angelina Rascouet.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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