(ブルームバーグ):スペインの太陽光発電開発企業、ソラリア・エネルヒア・イ・メディオ・アンビエンテが、新たに設立した欧州データセンタープラットフォームの金融パートナーを探すに当たり、ゴールドマン・サックス・グループを起用した。事情に詳しい関係者が明らかにした。
関係者によれば、プラットフォームには、スペイン、イタリア、ドイツ、英国にまたがる約400ヘクタールの土地や、3.4ギガワットの送電網接続が含まれる。ソラリアはさらに5ギガワットの接続を申請しており、来年の夏までにパートナーを見つけることを目指しているという。非公開情報として匿名を条件に語った。
人工知能(AI)の普及により、世界的に電力消費が急増している。ブルームバーグNEF(BNEF)によれば、AIの学習やサービスによる電力需要は、今後10年間で4倍に拡大する見通しだ。当面は化石燃料が不足分を補う見込みだが、ソラリアのような発電事業者はクリーンエネルギーを供給できる体制を整えている。
ソラリアとゴールドマン・サックスの広報担当者は、いずれもコメントを控えた。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリストによれば、欧州連合(EU)だけでもデータセンターの電力需要拡大により、2030年までに最大で35ギガワットの新たな太陽光発電容量が必要になる可能性がある
こうした見通しを背景に、エネルギー移行関連銘柄は25年に急伸。ソラリア株は年初来で99%上昇している。

原題:Solaria Said to Hire Goldman Sachs to Seek Data Center Partner(抜粋)
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