国会ではきょう、自民党と日本維新の会が合意した衆議院の議員定数を「1割削減」する目標について、野党がその根拠を質しました。高市総理はなんと答えたのでしょうか。
きょうの参議院予算委員会。かつての連立パートナー・公明党の石川議員が追及したのは、自民党と日本維新の会の連立合意をめぐる“ある疑問”です。
公明党 石川博崇 参院幹事長
「自民党と維新の連立合意にある定数削減、『1割を目標に』というふうにされておりますけれども、ちょっと素朴な疑問なんですが、なぜ1割なんでしょうか。2割でなく3割でなく、なぜ1割なんでしょうか。根拠ありますでしょうか」
高市総理
「なぜ1割か、これ日本維新の会から1割という提案をいただきました。『身を切る改革』第一歩と。1丁目1番地ということでございました」
議員定数の1割削減目標は、あくまで、維新からの提案だと話した高市総理。これに公明党は。
公明党 石川博崇 参院幹事長
「言われたからそのまま、そのまま受け入れた、何かお考えがあって1割というのは適切だと思われたとか、そういったことはないんですかね」
高市総理
「いや、これが5割とか言われたら、受け入れておりません」
公明党 石川博崇 参院幹事長
「2割だったらどうでした」
高市総理
「1割というご提案は、確かに日本維新の会からいただいたものです。私も『いや、これ持って帰ったら自民党の中でぼこぼこになるか』と思いながら、いろいろ思いをめぐらしましたが、割と納得感の得られる規模なんじゃないかなと思います」
高市総理は1割の削減目標について、具体的な根拠は示さなかったものの、「定数削減は多くの国民が反対しているわけではなく、むしろ賛同の方が多い」と強調しました。
また、きょうは、先の参院選で躍進した参政党の神谷代表も初めて予算委員会で質問に立ち、高市総理に外国勢力による工作活動への対応を迫りました。
参政党 神谷宗幣 代表
「我々は海外からの影響工作が駄目だと思っているんです。スパイ防止法の制定に向けて、高市総理のお考えをお聞かせください」
高市総理
「スパイ防止法の制定は、私自身が総裁選挙で訴えていたことでもございます。外国勢力から日本を守っていく、そういった対応をこれから検討していきたいなと思っております」
共産党の小池書記局長は、労働時間の規制緩和の問題を指摘しました。
高市総理
「育児や介護とも両立できるような働き方、これを実現していくことは必要だと思います。私も今、睡眠時間は大体2時間から、長い日で4時間です。だから、お肌にも悪いと思っております」
一日、野党と論戦を交わした高市総理。この時間も、フィジーとの首脳会談に臨んでいます。
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