参議院・予算委員会では13日、野党側が高市総理が尊敬するイギリスのサッチャー元首相の「支出を増やすには、国民の貯蓄から借りるか増税しかない」との言葉を引用し、高市総理が掲げる「責任ある積極財政」について認識を質しました。

国民民主党 浜野喜史 議員
「国家が支出を増やすには、国民の貯蓄から借りるか増税しかない。公のお金などない。あるのは納税者のお金だけだ。首相が尊敬するサッチャー元首相は、為政者のみだりな財政拡大を戒めているという記事と論説がある。サッチャー氏が言ったとされる考え方に賛同されるでしょうか?」

高市総理
「高市内閣ではみだりにこの財政拡大をするということではなくて、戦略的に財政出動を行うことで、強い経済を構築すると同時に、財政の持続可能性、これも確保するということです」

高市総理はサッチャー元首相について、「納税者のためにワイズスペンディング(=将来的により利益を生む支出)をしなくてはならないという視点が入っていて、考え方には同調する」と話しました。

一方、「責任ある積極財政」を掲げていることについて、「みだりに財政拡大をするということではない」とした上で、サッチャー氏らを代表とする政府による個人や市場への介入は最低限とすべきだとする「新自由主義」の考えは持たないと強調しました。

また、「国民の皆様からお預かりしてる大切なお金を有効に活用し、安全で安心して暮らせる日本をつくるのが今を生きる私達の未来に対する責任だ」と説明しました。