国会ではきょう、野党側が「政治とカネ」の問題をめぐり、高市総理を追及しました。「裏金問題は決着済みとは思っていない」と明言した高市総理ですが、野党側の提案は拒否しています。
きょうの参議院・予算委員会。立憲民主党の蓮舫議員が追及したのは、「政治とカネ」の問題です。
立憲民主党 蓮舫 参院議員
「不記載議員を登用された。とりわけ、選挙を経ていない佐藤官房副長官をなぜ任用したんでしょうか」
蓮舫議員が追及したのは、裏金問題で306万円の不記載があった旧安倍派の佐藤啓官房副長官の起用です。
立憲民主党 蓮舫 参院議員
「この夏の改選で受かってこられた自民党の立派な議員もおられるんですよ。なぜそれをあえて、選挙をしていない、しかも総理の地元の奈良の佐藤さんを使われたんですか」
高市総理
「私の考え方ですとか、性格も含めて、よく承知してくれていて、私にとって耳に痛いこともですね、直言してくれる存在でありますので、私は深い信頼を寄せております」
佐藤副長官の起用をめぐっては、野党側が選挙での有権者の信任を得ていないなどとして、議院運営委員会などへの出席を認めない状況が続いています。
立憲民主党 蓮舫 参院議員
「私は自民党さんの人材がそんなに乏しいとは思っていないんです。ほかにも優秀な人たくさんおられると思っているんですよ。この人事、一旦白紙にしませんか」
高市総理
「一度任命したものを白紙にするつもりはございません。そして、本当に全員活躍、全世代総力結集ということでございます。仕事で返してもらおうと思っているからです。仕事で有権者の負託に応えていただこうと」
“裏金問題は決着済みとは思っていない”と話す高市総理ですが、あらためて、党や政権の要職に起用した不記載議員の人事については撤回することを拒否しています。
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