11日の債券相場は先物が上昇。日本国債先物が夜間取引で上昇した流れを引き継いでいる。この日の30年利付国債入札はやや低調な結果を予想する声が出ている。

SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、高市政権は金融緩和継続に向けて日本銀行に対する圧力を強める可能性があり、残存期間10年以下の金利は上がりづらいと語る。30年債入札については、今年度補正予算や来年度予算の規模が膨らむことへの警戒から需要に不透明感があると指摘。弱い結果になれば超長期金利に上昇圧力がかかり、利回り曲線はスティープ(傾斜)化するとみる。

 

30年国債入札

  • 発行予定額は7000億円
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジスト
    • 無難ないしやや低調な結果を予想
    • 政治的不確実性の後退、市場ボラティリティーの低下、国債発行計画見直しを受けた需給改善はポジティブ要因
    • 利回り水準が前回入札から低下していることや、補正予算規模を巡る不透明感、株価急伸の一服で年金勢の債券買いに期待が集まりにくいことはネガティブに作用する可能性が高い
  • 備考:30年利付国債の過去の入札結果(表)

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