アメリカのトランプ大統領が、2020年の大統領選挙の結果を覆そうとして起訴されたジュリアーニ元ニューヨーク市長らを恩赦するとした文書が公表されました。ただ、アメリカメディアは大統領に恩赦の権限はないとも伝えています。
アメリカの司法省で恩赦を担当する幹部は10日、SNS「X」で、トランプ大統領が2020年の大統領選挙の結果を覆そうとして起訴された人々を恩赦したと表明しました。あわせてトランプ氏の署名が入った文書を投稿していて、ジュリアーニ元ニューヨーク市長やメドウズ元大統領首席補佐官ら、75人以上が恩赦されるとしています。
ただ、アメリカメディアによりますと、ジュリアーニ氏やメドウズ氏は連邦法ではなく、州の法律=州法に基づいて起訴されているため大統領には恩赦の権限はないということです。
そのため、今回の恩赦は象徴的な意味合いが強いとの見方が出ているほか、トランプ氏の退任後、将来の政権が連邦法に基づいて訴追する可能性を排除したとも伝えられています。
グラス駐日米大使 中国総領事のSNS投稿批判「本性が露呈」