中国政府はレアアースの輸出規制の強化を1年間停止すると正式に発表しました。

先月30日、韓国で行われた米中首脳会談での合意を受け、中国商務省は7日、レアアースの輸出規制の強化について7日から来年11月10日まで停止すると正式に発表しました。

ただ、アメリカのホワイトハウスは中国側がレアアースの輸出規制を「事実上撤回する」と説明しており、双方の認識に食い違いが生じています。

さらに、中国政府は4月にも7種類のレアアースに対する輸出規制を発表していますが、この措置については今回、言及がなかったことから、今後、解釈をめぐって対立が再燃するおそれもあります。

また、中国はアメリカの企業3社に対し、中国に大豆を輸出する資格を停止していましたが、7日、税関総署は輸出資格を今月10日から再開すると発表しました。

アメリカは中国が年間2500万トンの大豆を輸入することで合意したとしており、今回の措置でどこまで貿易摩擦が緩和されるか注目されます。