タイ国籍の12歳の少女が東京都内のマッサージ店で違法に働かされていた事件をめぐり、タイ国家警察は7日、「母親は台湾にいる」としたうえで、タイに帰国させるために台湾当局とも調整する方針を明らかにしました。

タイ国家警察のキッタラット長官は7日、都内のマッサージ店で母親から引き渡されたとみられるタイ人の12歳の少女が違法に働かされていた事件について、人身売買事件としての捜査を本格化させる考えを示しました。

少女を店に置き去りにしたとされる母親は、すでに日本を出国していますが、キッタラット長官は「母親は現在、台湾の台北にいる」と明らかにしたうえで、「母親が逃げているかは分からないが、帰国させて法的措置をとる」として、台湾当局とも調整を進める方針を示しました。

また、少女をタイに帰国させるための手続きも急ぐとしています。

キッタラット長官によりますと、少女の母親は、日本や台湾、ベトナムなど合わせて27回の渡航歴があったほか、出稼ぎのために少女とはほとんど一緒に生活したことがなかったということです。