(ブルームバーグ):音楽ストリーミングのスポティファイ・テクノロジーが発表した7-9月(第3四半期)のアクティブユーザー数と売上高は市場予想を上回った。一方、広告関連収入は減少した。
月間アクティブユーザー数は前年同期比11%増の7億1300万人となり、アナリスト予想の7億1060万人よりも多くなった。売上高も7%増の42億7000万ユーロ(約7520億円)と、市場予想を上回った。
有料会員数はおおむね予想通りだった。一方、広告支援型の売り上げは、広告価格への圧力により前年同期比6%減少した。
共同創業者で最高経営責任者(CEO)のダニエル・エク氏は年末に退任し、執行会長に就任する。共同社長のグスタフ・セーデルストロム氏とアレックス・ノルストロム氏が、共同CEOとして引き継ぐ予定だ。
スポティファイは映像分野への投資を拡大しており、動画配信サービスの米Netflixと提携し、スポティファイのビデオポッドキャスト番組の一部をNetflixの視聴者向けに配信する計画もある。
一方でスポティファイでは値上げが常態化している。投資家や音楽の権利者が、同社にサービス料金を引き上げるよう促している状況だ。米国はじめ多くの市場で音楽を聴く手段としてストリーミングは定着している。
8月には南アジア、中東、アフリカ、欧州、中南米、アジア太平洋地域など複数の市場で、サブスクリプション料金を約9%引き上げた。それにもかかわらず加入者の増加は世界各地で見られたとしている。
エクCEOは発表資料で、「売上高の伸びと利益拡大の双方を実現する上で、プライシング、製品のイノベーション、事業運営の効率化、最終的には広告収入の回復という必要なツールを全て備えている」と説明している。
原題:Spotify Beats on Users and Revenue, Sees Ad Sales Decline (2)(抜粋)
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