米IBMは10-12月(第4四半期)に数千人規模の人員削減を実施する。成長率の高いソフトウエアやサービス事業に事業の軸足を移す取り組みを進めている。

同社の広報担当者は「当社はこの観点から人員体制を定期的に見直しており、必要に応じて再調整を行っている」と述べた上で、「第4四半期には、割合として世界の従業員数の1桁台前半に影響を与える措置を実施していく」と説明した。

買収したレッドハットとハシコープが後押しするソフトウエア事業への期待感から、IBM株は年初来で上昇。景気の不透明感から顧客が慎重姿勢を強める中、コンサルティング部門はここ数年、逆風にさらされている。こうした中、アービンド・クリシュナ最高経営責任者(CEO)は、ソフトウエア事業をIBMで最大の部門に育てる方針を推進している。

同社の従業員数は2024年末時点で約27万人だった。広報担当者によると、米国では一部の従業員が削減対象となる可能性はあるが、全体の社員数は前年比ほぼ横ばいとなる見通しという。

原題:IBM to Cut Thousands of Roles in Focus on Software Growth(抜粋)

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