マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

過去最長に並ぶ

米政府機関閉鎖が4日で過去最長に並んだ。この日に行われているニューヨーク市長選など注目の選挙を通過すれば障害が取り除かれ、対立解消に向かう可能性もある。共和党関係者は、民主党が強硬姿勢を維持しているのは、選挙を前に進歩派支持層の反発を恐れているためだと指摘している。共和党のスーン上院院内総務は、政府閉鎖が週内にも終わると「楽観している」と発言。その上で、より長期のつなぎ予算案の採決を週内に行う意向を示した。

投資計画始動へ

日本製鉄傘下のUSスチールは、大規模な設備投資および日鉄との技術共有を盛り込んだ中長期計画を示した。一連の施策を通じて30億ドル(約4600億円)相当の価値創出が見込まれるとしている。USスチールは、設備投資によりEBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)で年間ベース約25億ドルの押し上げ効果が期待できると説明。事業効率化で約5億ドル相当が上乗せされるという。日鉄が買収の一環として約束した投資が動き出す。

来年上期発売

アップルは同社初となる低価格ノートパソコン市場への参入に備えている。事情に詳しい関係者が明らかにした。価格を抑えた「Mac」を開発し、米アルファベット傘下グーグルの「Chromebook」やエントリーレベルのウィンドウズPCから顧客の取り込みを狙う。初期生産の段階に入っており、来年上期に発売を計画しているという。これまで利益率の高い高級品に重点を置いてきた同社にとって戦略的転換となる。

弱気ポジション

マイケル・バーリ氏が率いるヘッジファンド会社サイオン・アセット・マネジメントは、エヌビディアとパランティア・テクノロジーズ株に対する弱気のポジションを開示した。同氏は2008年の金融危機前に住宅市場の崩壊に賭けた「世紀の空売り」で有名になった。市場ではこのところ、OpenAIやエヌビディアなど人工知能(AI)関連企業の間で資金が循環するだけで実質のない取引が行われ、AIブームが実態以上に大きく見えているのではないかとの懸念も強まっている。

異例の影響力

チェイニー元米副大統領が死去した。84歳だった。2001年9月11日の米同時多発テロへの軍事的な対応を訴え、その後のイラク戦争へのきっかけをつくったことで知られる。米国史上でも特に強い影響力を持ち、評価が分かれる副大統領の1人として名を残した。家族の声明によると、死因は肺炎および心臓・血管疾患による合併症。ブッシュ(子)政権では軍事問題を巡って大きな裁量と発言権が与えられ、副大統領としては異例の影響力を持っていた。

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