欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行(中央銀行)総裁は、ユーロ圏の経済指標はECBの見通しと大きく乖離(かいり)していないとした上で、政策当局は12月会合に向けてあらゆる選択肢を維持していると述べた。

ナーゲル氏は3日に公開されたポッドキャスト番組「テーブルトゥデー」で、先週ECBが3会合連続で中銀預金金利を2%に据え置いたことについて、金利を変更する「理由はまったくなかった」と述べた。

同氏は「9月時点の経済見通しから、数値は根本的に変化していない」と指摘。「12月には新たな経済予測を検証し、新しいデータに基づいて判断を下す。われわれはあらゆる選択肢を維持しており、多くの不確実性を考慮すればこれが最も適切なアプローチだと考える」と語った。

ECBは1年で0.25ポイント利下げを8回実施した後、6月以降は金利を据え置いている。ラガルドECB総裁は先週、「ECBは良好な位置にいる」と述べ、良い位置にとどまれるよう必要なことを全て行う方針を強調した。

原題:ECB’s Nagel Says Outlook Holding But Options Open in December(抜粋)

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