石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスは2日、オンライン会合で12月の小幅な増産を承認する見通しだ。複数の参加国代表が明らかにした。

代表によると、サウジアラビアを中心とする主要メンバーは、ウィーン時間午後5時(日本時間3日午前1時)から開く会合で、日量約13万7000バレル分の供給再開の決定を承認する見込み。10月、11月分で決定された小幅な増産ペースを維持することになる。

OPECプラスは、2年前に停止した日量165万バレル分の供給を段階的に市場へ戻す過程にある。供給過剰が顕在化しつつあり、来年にはさらなる供給超過に陥るとの警告も出ているが、OPECプラスは計画を継続する構えだ。

国際エネルギー機関(IEA)は、世界の原油供給が今四半期に需要を日量300万バレル余り上回るほか、少なくとも理論上、来年には過去に例のない規模の供給過剰となる可能性があると予測している。

もっとも、実際の増産量は当初公表された規模を大きく下回っており、過去の過剰生産分を是正するメンバーや、増産能力に制約のある国もあるため、市場への影響は限られている。

原題:OPEC+ to Approve Small Output Hike for December, Delegates Say(抜粋)

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