韓国を訪問中の高市総理が先ほど、中国の習近平国家主席と就任後初めて首脳会談を行い、「首脳同士の関係を深めていきたい」と呼びかけました。現地から最新情報を伝えてもらいます。
会談はおよそ30分間行われましたが、高市総理はやや緊張した面持ちで会談に臨み、日中両国は重要な隣国だと訴えました。
高市総理
「中国は日本にとって重要な隣国でございます。戦略的互恵関係の包括的な推進と建設的かつ安定的な関係の構築という、日中関係の大きな方向性をあらためて確認したいと考えております」
高市総理は冒頭、このように話した上で、「日中間には様々な懸案と課題があるが、それらを減らし、理解と協力を増やして具体的な成果を出していきたい」と訴えました。
きのうの韓国の李在明大統領との首脳会談では笑顔を見せ、韓国国旗にお辞儀する姿が話題となっていますが、きょう、習主席と対面すると、やや硬い表情を見せながらも微笑む様子も見せました。
会談の詳しい内容はまだ分かっていませんが、高市総理は、中国による▼レアアースの輸出管理や▼東シナ海への海洋進出を強めていることなどに対して懸念を伝えたものとみられます。
ただ、高市総理は「私は信念と実行力を政治信条としてきた。習主席と率直に対話を重ね、首脳同士の関係を深めていきたい」と呼びかけました。
政権幹部も今回の会談の1番の目的は、「戦略的互恵関係を追求していくという大きな方向性のもと日中関係を作り上げていくことだ」と話し、対話の重要性を強調しています。
高市総理はこの後、会談の結果について、記者団の取材に応じる予定です。
 
    高市総理 “東シナ海問題などの懸念、率直に申し上げた” 就任後、初の日中首脳会談終え
     
         
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
    