世界最大のレコードレーベル、ユニバーサル・ミュージック・グループ (UMG)の7-9月(第3四半期)決算では、サブスクリプション(定額制)収入が為替変動の影響を除いたベースで8.7%増加し、アナリスト予想を上回った。

テイラー・スウィフトをはじめとするアーティストの作品やアニメ映画「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」のサウンドトラックが業績を押し上げた。

30日の発表資料によると、サブスクやストリーミングを含む録音音楽部門の売上高は8.3%増の22億2000万ユーロ(約3960億円)。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は21億7000万ユーロだった。

CDやレコードなど物理媒体部門の売上高は23%増と大きく伸びた。スウィフトのアルバム「The Life of a Showgirl」の出荷開始や日本を中心とする新作好調が寄与した。

UMGは、定額制の上位プラン追加や、プレミアム機能に追加料金を支払う「スーパーファン」層の取り込みなど、ストリーミング以外の事業拡充を進めている。

7-9月期のストリーミング収入はほぼ横ばいで、市場予想(3.45%増)を下回った。

同社全体の売上高は為替変動の影響を除いたベースで10%増の30億2000万ユーロ。調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)は6億6400万ユーロで、アナリスト予想の6億5900万ユーロを上回った。

原題:Universal Music Results Buoyed by Taylor Swift, ‘Demon Hunters’(抜粋)

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