米航空大手ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスは、プレミアム志向の国内旅行客や国際線利用者からの強い需要を背景に、2026年に好調な業績を見込んでいる。20日に発表した10-12月(第4四半期)の利益は市場予想を上回った。

決算を受けて同社株は時間外取引で3.8%上昇した。

楽観的な需要見通しはデルタ航空の予想とも一致するが、業界が激動の年を経たことから、26年について両社ともより慎重な見方を示している。昨年はトランプ大統領の関税政策で世界貿易が混乱し、11月には過去最長の政府機関閉鎖によるフライト制限もあった。今年はさらにグリーンランドを巡る地政学的緊張で新たな課題に直面する可能性もある。

スコット・カービー最高経営責任者(CEO)は決算発表の後、CNBCのインタビューで「われわれの業績見通しは、通常よりも控えめかもしれない」と語った。政府機関閉鎖は10-12月期の税引き前利益を約2億5000万ドル(約395億円)押し下げる要因となったという。

10-12月期の1株当たり調整後利益は3.1ドルと、ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均の2.92ドルを上回った。26年通期の1株当たり利益は12-14ドルを見込み、アナリスト予想(13.06ドル)はその範囲内に収まる。

同四半期は、プレミアム収益が前年比9%増、ロイヤルティー収益が同10%増だった。大西洋および太平洋をまたぐ長距離路線がプラスに転じるなど、同社はこの勢いが26年も続くと予想する。

他の米航空会社と同様、追加料金を支払ってでもより快適な空の旅を楽しみたい顧客を取り込むため、大規模な投資を進めている。完全フラット式高級シートを提供する「ポラリス」ビジネスクラスや、イーロン・マスク氏率いるスターリンクの衛星インターネットサービス、機内食の品質向上に向けた1億5000万ドルの投資が挙げられる。

スコット・カービーCEO

一方で、同社が大量発注していたエアバスおよびボーイング機の納入はエンジン不足などの影響で遅れている。その結果、ボーイングの757型機や767型機など、既に生産終了の航空機を収益性の高い長距離路線で運航しており、大きな足かせとなっている。26年に同社は単通路機を100機超、ボーイング787型のワイドボディー機を約20機受領する計画だ。

アナリストによれば、同社は今年、労働コストの上昇に直面する可能性がある。2万8000人の従業員を代表する客室乗務員組合は20年以来の賃上げを要求しているが、交渉はいまも続いている。

原題:United Air Rises on Upbeat Outlook Following Volatile 2025 (3)(抜粋)

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