APEC首脳会議に出席するため韓国を訪問中の高市総理は、きょう午後、中国の習近平国家主席と会談する方向で調整を進めています。共通の利益の拡大を目指す「戦略的互恵関係」の推進を確認する方針です。
複数の政府関係者によりますと、高市総理はきょう午後、就任後初となる中国の習近平国家主席との首脳会談を調整していて、実現すれば石破総理以来、およそ1年ぶりとなります。
会談で高市総理は、中国による▼レアアースの輸出管理や、▼東シナ海への海洋進出を強めていることなどに対して懸念を伝えるものとみられます。
一方、「中国は重要な隣国だ」とも話していて、共通の利益の拡大を追求する「戦略的互恵関係」の推進を確認するなど、対話を重ねることで建設的かつ安定的な関係の構築を目指したい考えです。
その高市総理も出席するAPEC首脳会議がきょう、開幕しました。
APEC議長国・韓国 李在明 大統領
「国際経済環境の激変という新たな挑戦の前で、どうやってAPECのビジョンを達成していけるのか、虚心坦懐な討論と建設的な議論が行われることを期待します」
今回のAPECは、アメリカのトランプ関税で世界経済が揺れる中、自由で開かれた貿易の重要性を確認し首脳宣言をまとめられるかが焦点です。
ただ、きのうまで韓国を訪れていたトランプ大統領は、中国との首脳会談を終えて帰国しています。
会議では、このほかサプライチェーンの強化やAI=人工知能の利用拡大なども議論されます。
 
    高市総理 “東シナ海問題などの懸念、率直に申し上げた” 就任後、初の日中首脳会談終え
     
         
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
    