メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)の資産が急減し、ブルームバーグ・ビリオネア指数の世界長者番付で5位と、約2年ぶりの低ランクに後退した。メタの社債発行計画が投資家心理を冷やし、株価が急落した。

メタ株は30日に11%下落と、2022年以来の大幅安となった。メタはこの日、人工知能(AI)研究支出拡大に向け、投資適格級としては今年最大となる300億ドル(約4兆6200億円)の社債を発行すると発表した。

マーク・ザッカーバーグ氏

同指数によると、ザッカーバーグ氏の純資産は2352億ドルに減少。アマゾン・ドット・コムの共同創業者ジェフ・ベゾス氏と米グーグル(現アルファベット)の共同創業者ラリー・ペイジ氏に抜かれた。ペイジ氏が上位4人に入るのは2023年10月以来。アルファベット株は30日、好決算が材料視され2.5%上昇した。

ザッカーバーグ氏の資産は292億ドル減少した。相場変動による1日当たりの減少幅としては、同指数の集計開始以降で過去4番目の大きさだった。

メタ株は年初から30日の急落前までに28%上昇し、ザッカーバーグ氏の資産を570億ドル押し上げていた。しかし、メタのAI投資拡大に投資家の警戒感が広がり、少なくとも2人のアナリストがメタ株の投資判断を引き下げた。

原題:Zuckerberg Falls Two Spots as Tech Earnings Reshuffle Rich Ranks(抜粋)

--取材協力:Jack Witzig.

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