(ブルームバーグ):31日の債券相場は下落が予想される。米国長期金利の上昇や為替相場の円安進行を受け売りが先行する。この日行われる2年利付国債入札は、無難か弱めの結果になるとの見方が出ている。
東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、日本銀行の利上げは12月が五分五分、1月が有力とみているが、円安の進行は利上げを前倒しさせる方向に働くと分析。超長期ゾーンは消費減税の可能性が低下したことで落ち着いた値動きになっており、全体の下支え要因になるとの見方を示した。
2年債入札については「不安は残るが、現在の利回りを維持できれば何とか無難にこなせるだろう」と予想。東京都区部の消費者物価指数(CPI)は大きく予想から外れなければ、相場の反応は鈍いとみている。
佐野氏による新発10年国債利回りの予想レンジは1.645-1.665%(30日は1.645%で終了)、先物中心限月12月物は135円99銭-136円25銭(同136円21銭)。
先物夜間取引で12月物は30日の日中取引終値比4銭安の136円17銭で終了した。30日の米10年国債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.1%程度。
 
2年債入札
- 発行予定額は2兆7000億円程度
- SMBC日興証券の望月里彩ジュニアアナリスト
	- 弱めの入札結果を予想
- 日銀は10月会合での利上げを見送ったが、米国からの円安修正圧力もある中、利上げを目指していく状況に変わりなく、今後も2年債には金利上昇圧力がかかりやすい
 
- 備考:2年利付国債の過去の入札結果(表)
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