英国のリーブス財務相はロンドンのダリッジ・ウッド地区に家族で所有する住宅を、昨年の就任後に無許可で賃貸に出していたことを認め、謝罪した。

リーブス氏はスターマー首相に宛てた29日付の書簡で、許可が必要であることを最近まで知らなかったと釈明。「意図せぬミスだった。直ちに対応し、許可を申請した」と報告した。

リーブス英財務相

スターマー首相はリーブス氏による即座の対応と謝罪は「十分」だとして、問題は解決済みだとの見解を示した。

リーブス氏の財務相としての立場が直ちに脅かされるわけではない。しかし11月26日には予算案の発表が控えており、最大350億ポンド(約7兆1000億円)の財政赤字への対応として、歳出削減や増税が盛り込まれる可能性が高く、厳しい目が向けられる。

同氏はつい2週間ほど前のソーシャルメディア投稿で、自身の選挙区であるリーズ市の議会が家主許可制度の拡大を決定したことに歓迎の意を表明していた。野党からは調査を求める声が上がっている。

自由民主党のクーパー副党首は「政府への信頼を著しく損なう恐れがある」と述べ、保守党のベイドノック党首はスターマー首相にリーブス氏を解任するよう求めた。

原題:UK’s Reeves Apologizes for Error Over London House Rental (2)(抜粋)

--取材協力:Joe Mayes、Alex Wickham.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.