(ブルームバーグ):米ミシガン大学が発表した10月の消費者マインド指数(確報値)は、5カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。物価高が家計に与える影響を消費者が引き続き懸念している状況が示唆された。現況指数は2022年8月以来の低水準となった。
現況指数は2022年8月以来の低水準となった。
ミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シュー氏は「全体として、消費者は前月から経済状況に大きな変化を感じておらず、依然としてインフレと物価高が最大の関心事となっている」と指摘。「連邦政府機関の一部閉鎖と経済の動向を結びつけて考える向きほとんど見られなかった」と発表文に記した。

これとは別に発表された9月の米消費者物価指数(CPI)では、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数の伸びは市場予想を下回った。ただ、家計費関連の動向はまちまちだった。食料品のインフレは鈍化したものの、シリアルやノンアルコール飲料など主要品目の価格は伸びが加速した。ガソリン代も上昇が加速。一方、自動車保険料は下落した。
CPI統計を除けば、政府機関の一部閉鎖で公式経済指標の公表が途絶え、堅調だった個人消費を中心とする景気の動向がつかみにくくなっている。それでも、民間の経済指標や調査では、雇用の増加ペースが鈍化する一方で、レイオフの動きはなお限定的にとどまっていることが示されている。
ミシガン大調査では、耐久財の購買環境は2022年以来の水準に落ち込んだ。期待指数は5カ月ぶり低水準。調査は9月23日から10月20日にかけて実施された。
統計の詳細は表をご覧下さい。
原題:US Consumer Sentiment Drops to Five-Month Low on Price Concerns(抜粋)
(統計の詳細を追加します)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.