カナダのカーニー首相は24日、同国は「米国側の準備が整い次第」貿易協議を再開する用意があると述べた。トランプ米大統領は前日、カナダとの貿易交渉を打ち切ると表明していた。

カーニー氏はアジア歴訪に向け政府専用機に搭乗する前に、「米国の貿易政策をわれわれがコントロールすることはできない」と発言。「米貿易政策は1980年代、1990年代、2000年代のものから根本的に変化したと認識している」と述べた。

米国とカナダの交渉担当者は鉄鋼やアルミニウム、エネルギー分野の協議で前進していたと同首相は指摘。「米国側の準備が整い次第、われわれはその進展を引き継ぎ、さらに発展させる用意がある」と続けた。

トランプ大統領は前日遅く、カナダとの全ての貿易交渉を直ちに打ち切ると表明。故レーガン元大統領の発言を引用する形で、米国の関税への反対を主張するテレビ広告キャンペーンに反発した。

トランプ氏は「カナダが広告を悪用した」というロナルド・レーガン大統領財団・研究所の発表に言及し、レーガン元大統領が関税について否定的発言を行ったとする広告を「フェイク(虚偽)」と批判した。

原題:Canada Set to Renew Trade Talks When US Is ‘Ready,’ Carney Says(抜粋)

--取材協力:Catherine Lucey、Mario Baker Ramirez.

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