「最中とマカロン」と「手巻き寿司とクレープ」の関係性は似ている。
こうした“関係の関係”や“関係の関係の関係”を記述するのが数学「圏論(けんろん)」です。
一見、難解な数学「圏論」が、いま数学界を飛び出し、私たちの日常やビジネスの「見る目」を強化するツールとして注目されています。
数学者の加藤文元さんが「圏論とは何か?」という根本から、「関係の関係の関係」を語る言葉までを、ファミリーレストランのハンバーグメニューや、会社の組織図といった身近な例えで徹底解説。ほぼハンバーグで圏論を語ります。
<出演>
▼加藤文元
数学者 ZEN大学教授
1968年、宮城県生まれ。東京工業大学(現・東京科学大学)名誉教授、株式会社SCIENTA・NOVA代表取締役、ZEN数学センター(ZMC)所長、NPO法人数理の翼顧問。
1997年1月に京都大学で博士(理学)を取得し、九州大学助手、京都大学准教授、熊本大学教授、東京工業大学教授を歴任。専門は代数幾何学および数論幾何学、特にリジッド幾何学(非アルキメデス的幾何学)で、長年に渡りその基礎付けの仕事に携わる。数学史や数学者の思想・生涯、さらには数学の考え方などを題材とした一般の読者向けの数学の啓蒙書も多数出版。趣味はピアノと合唱で、京大の学生時代にはプロの指揮者に師事して斎藤流の指揮法を学んでいたほどの音楽好き。
▼鈴木有
TBS CROSS DIG with Bloomberg サイエンスエディター
物理学科出身。前職はNHKで初任地は鹿児島。記者として、宇宙、基礎科学、文化、ITなどを幅広く取材。2025年7月にTBSテレビ入社、TBS CROSS DIG with Bloombergに加わる。
科学の専門家を招いた番組「1on1」や「ULTRA SCIENCE」、医療の「1on1 Health」、教育系シリーズ「まないく」を主に担当。4児の父。
<収録日>
2025年10月8日