(ブルームバーグ):中国の再生可能エネルギー機器メーカー、明陽智慧能源集団は21日、世界最大となる浮体式洋上風力発電機を開発する計画を発表した。競合企業がコスト上昇に見舞われる中、中国勢は世界市場におけるシェア拡大を目指している。
国際事業部の張啓応社長は北京で開かれた業界会議で、出力50メガワット(MW)の双頭型風力タービンに取り組んでいると明らかにした。この発電出力は、現在利用できる最大モデルの2倍近くに相当する。
同社の張傳衛会長によると、同社は50MWタービンの販売を開始する計画で、来年には大量生産を予定している。1キロワット(KW)当たりの発電コストを1万元(約21万円)未満に抑えることが目標だという。これに対して、欧州の洋上風力タービンは5万元前後、中国でも2万5000-3万元に上る。
浮体式発電機は広東省の港湾施設で製造され、来年から年間50基の生産能力が見込まれている。さらに第2段階として年間150基への増産も視野に入れていると、張氏が記者団とのグループインタビューで語った。
世界の洋上風力発電業界で中国は依然として際立った存在だ。他の国々は高金利や原材料費上昇に悩まされ、グリーン政策への反発に直面している国もある。
原題:China Firm Plans World’s Largest Wind Turbine as Rivals Flop (1)(抜粋)
--取材協力:Stephen Stapczynski、Kathy Chen.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.