(ブルームバーグ):太陽生命保険は、2025年度に超長期債を中心に国内債券を2700億円程度積み増す計画の下、上期に買い入れを前倒しで進めたため、下期はペースを鈍化させる。佐藤義剛運用企画部長が記者説明で明らかにした。
上期は為替ヘッジコストの高止まりを受けて低収益の外債売却を前倒しで実施し、それを原資に国債の買い入れも前倒しした。円債を2700億円程度積み増す年度計画に変更はないと佐藤氏は述べた。
年度末の超長期金利は20年が2.5%、30年が3%と現状より低い水準を想定する。佐藤氏は、財務省が機動的に発行額を減らしていることが需給にプラスに働く上、大規模な財政拡張の可能性が低下しているため、「超長期金利は徐々に落ち着き、これ以上上がることは想定しづらい」と話した。
日本銀行の利上げはあと2回、政策金利の最終到達点は1%程度と想定しているが、次の利上げは「急いでやるような環境ではない」とみる。
年度末の日経平均株価は4万5000円と足元から下落を見込む。佐藤氏は「特にTOPIX(東証株価指数)と比べて上がり過ぎなぐらい上がっており、高水準のバリュエーションは維持できない」と述べた。
【太陽生命の2025年度下期運用計画】
【金融環境見通し:下期想定レンジ(26年3月末)】
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