米アマゾン・ドット・コムのクラウド部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は、20日に発生した広範囲な障害によって、政府機関や人工知能(AI)企業、金融プラットフォームなど多岐にわたる顧客の業務に影響が及んだが、すでにサービスを復旧したと発表した。

AWSは障害発生から約3時間後、ヘルスダッシュボードで復旧を報告した。米東海岸のリージョナルゲートウェイに起因する根本的な問題を修正したという。ただ一部のユーザーでは、復旧過程でレスポンスの遅延やエラーの増加が続く可能性がある。ダウンディテクターによると、ロンドン時間午前7時30分直後からユーザーの苦情が急増した。

AWSはクラウド市場の約3分の1を占め、インターネットの根幹を担う。停止は即座に広範囲な波及を招く。

影響を受けた企業の多くも復旧を明らかにしている。金融プラットフォームの米ロビンフッドはサービス復旧を確認。暗号資産(仮想通貨)交換所大手コインベースは修正結果を監視中と説明した。AI企業パープレクシティと英歳入関税庁(HMRC)も、ウェブサイトに生じた不具合が解消されたと発表した。

原題:AWS Says Cloud Service Has Recovered After Widespread Outage

(抜粋)

--取材協力:Mark Bergen、Daniel Zuidijk、Christina Kyriasoglou.

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