米ウォルマートは、商品の配送でドローンなどの新技術の活用拡大を主導する役職にベテラン幹部を起用した。

ブルームバーグ・ニュースが確認したメモによると、新設ポジションのデジタル・フルフィルメント・トランスフォーメーション担当上級副社長にグレッグ・キャシー氏が就任する。キャシー氏はこれまで、ウォルマートのサプライチェーンおよび配送戦略を率いてきた。

新たな役職では、キャシー氏は受け取り・配送の自動化を含む次世代技術の開発を統括し、その加速に取り組む。

ウォルマートのキーラン・シャナハン米国担当最高執行責任者(COO)は、新しい技術が同社の競争優位性にとって「不可欠」だとメモで指摘した。

キャシー氏は時給労働者としてスタートし、ウォルマートに30年余り勤務している。サムズクラブ・メキシコの最高経営責任者を務めたこともある。

世界最大の小売業者であるウォルマートは、より迅速かつ効率的に商品を顧客へ届けることを目指し、倉庫業務に自動化技術を導入してきた。同社によれば、迅速な配送への需要が高まっており、消費者がそうした利便性のために追加料金を支払う傾向が強まっているという。

ウォルマートは今年、アーカンソー州北西部とテキサス州ダラス・フォートワース地域での既存事業に加え、新たに5都市でのドローン配送を発表した。

ウォルマートの広報担当者はコメントを控えた。

原題:Walmart Creates Role to Lead Drone and Autonomous Delivery Tech(抜粋)

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