任天堂が、新型ゲーム機「スイッチ2」について、2026年3月末までに最大2500万台規模を生産する計画だとわかった。6月に発売した同機は初動から好調だが、発売初年度としても史上最高の販売台数を達成する見込みだ。

任天堂スイッチ2

計画する生産規模は、24年末からの累計台数。関係者によると、任天堂は製造パートナーに対しかねて生産拡大を求めており、年末年始にかけて需要が続くと見込む。年末商戦期間の需要動向が明確になった段階で、最終的な台数を調整する可能性もある。

今期(26年3月期)の販売台数は、はるかに控えめな会社計画はもちろんのこと、アナリスト予想の1760万台を上回る可能性が高いと、非公開の計画だとして匿名を条件に関係者が語った。生産計画を基に予測すると、任天堂は今期中にスイッチ2を約2000万台超販売する可能性がある。残りは来期へ在庫として繰り越される。

報道を受けて、任天堂株は一時前日比2.4%高の1万2440円を付けた。

任天堂からはコメントを得られていない。

これまで報じられていなかったこの野心的な生産計画は、任天堂がスイッチ2の成功を確実にするため全力を尽くしていることを示している。同社は第1四半期(4-6月)には広告宣伝費を倍増させた。

同社の株価はスイッチ2の記録的な初動販売で、過去1年で50%超上昇した。連日高値を更新した後のここ数週間は投資家は冷静になっている。

ただブルームバーグが集計したアナリストのコンセンサスによると、第2四半期(7-9月)の売上高は前年同期比68%増と予想されている。多くのアナリストは、スイッチ2を含む通期見通しの上方修正を予測する。

最大の市場である米国では、これまでの販売台数が初代スイッチと比べて77%上回っていると、調査会社サカーナは指摘していた。

(株価を追加して更新します)

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