(ブルームバーグ):S&Pグローバル・レーティングは17日、フランスを格下げした。少数与党が債務拡大への対応に苦慮する中、同国の信認に新たな打撃が加わった。
同社は、フランスの格付けを「AA-」から「A+」に引き下げた。2025年予算案が提出されたものの財政の不確実性が「依然として高い」と指摘した。
今回の格下げにより、フランスは1カ月余りの間に主要格付け会社3社のうち2社でダブルA格を失った形となる。フィッチ・レーティングスは9月にフランスを格下げした。厳格な投資基準を設ける一部ファンドが、フランス国債を売却せざるを得なくなる可能性もある。

S&Pは、フランスの格付け見通しを「安定的」としている。ムーディーズ・レーティングスは24日にフランスについて格付け評価を行う予定だ。
原題:France Gets Debt Warning as S&P Downgrades in Unscheduled Move(抜粋)
--取材協力:Kevin Whitelaw.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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