(ブルームバーグ):米国の2025会計年度(24年10月-25年9月)の財政赤字はわずかに縮小。関税収入が過去最高を記録したことが寄与した。
米財務省の16日発表によれば、財政赤字は1兆7800億ドル(約268兆円)で、2024会計年度の1兆8200億ドルから2%縮小した。超党派の米議会予算局(CBO)が先週示した推計値とほぼ一致した。
9月30日までの2025会計年度で、関税収入はネットベースで1950億ドルとなった。
トランプ大統領が7月に署名して成立した大型減税・歳出法も連邦政府の財政収支に影響を与える見通し。法人税収(グロス)は650億ドルと、約41%減少した。同法に盛り込まれた税制優遇措置などの影響を一部反映しているとみられる。
米財務省当局者によれば、25年度の財政赤字は対国内総生産(GDP)比5.9%と推計される。前会計年度は6.3%だった。7-9月(第3四半期)GDPの公式データがまだ公表されていないため、省内の推計値だとしている。

原題:US Tariff Take Helps Trim 2025 Deficit to $1.78 Trillion (2)(抜粋)
--取材協力:Gregory Korte.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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