(ブルームバーグ):対話型人工知能(AI)のChatGPTを展開する米OpenAIは、対話履歴に基づいて利用者ごとにカスタマイズしたニュースや調査結果などを毎日配信する新機能「ChatGPT Pulse」を導入する。ChatGPTに、より積極的に利用者に働きかける機能を持たせる。
新機能は有料プラン利用者の一部を対象に25日から提供を開始。ChatGPT Pulseユーザーには1日5-10件の画像・イラスト付きカードが届き、それぞれのカードが関心分野に関する詳細情報を提供する。それがチャットボットとの会話を始めるきっかけになることもあり得る。
例えば、ChatGPTに宇宙について頻繁に話す利用者には、米航空宇宙局(NASA)のロケット打ち上げ予定に関するニュースが届く。幼い子どもを持つユーザーには、年齢に合わせたハロウィーン衣装の提案が届くかもしれない。
ChatGPT Pulseは、利用者が明示した好み(例:「ドラマの最新情報は欲しいが、ネタバレはなし」)や、連携されているGmailやGoogleカレンダーからの情報も考慮する。
新機能は、7億人に上る利用者の日常生活にChatGPTをより深く浸透させ、AIソフトが作業を代行してくれることに慣れさせる狙いがある。
関心のあるニュースを探す手段としてのChatGPTの存在感を、グーグルなど他社のサービスとの比較で一段と高めるのにも役立ちそうだ。
利用者がチャットボットと長時間やり取りをすることはあるが、プロアクティブ体験担当プロダクト責任者のアダム・フライ氏によると、Pulseはユーザーの注意を長く引き付けることを目的としていない。
同氏は今週行われた機能のデモンストレーションで「人々の時間を奪わないようにし、他の行動の妨げにならないようにすることを意図した」と述べた。
オープンAIは当初、月額200ドル(約3万円)の「ChatGPT Pro」利用者に限定してこの機能を提供する。年内に対象を拡大する計画だ。
原題:ChatGPT Feature Offers Users a Personalized Daily Briefing(抜粋)
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