アメリカのトランプ政権と80兆円規模の対米投資で合意したことを受け、加藤財務大臣はJBIC=国際協力銀行に日本企業の海外展開を支援する枠組みを設けると発表しました。

政府が新たにJBIC内に設置するのは「日本戦略投資ファシリティ」で、設置期間は来月から2029年3月までの3年半です。

JBICによる投資などは原則、発展途上国に向けたものに限られていますが、半導体や医薬品、エネルギー、鉄鋼、自動車などの9分野で、アメリカなどの先進国に対しても投資できるようにします。

加藤勝信 財務大臣
「日本企業が戦略的分野における海外展開を強化し、強靭なサプライチェーンを構築することは、我が国の経済、国家安全保障を強化する上でも極めて重要であります」

日米関税交渉で、日本は80兆円規模の対米投資で合意していて、政府としては経済や安全保障上重要な分野で日本企業による海外展開や投資を支援したい考えです。