経営難に陥っていた米自動車部品メーカーのファースト・ブランズ・グループは、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請を来週にも行う準備を進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

協議の非公開を理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、同社は破産法適用下での事業継続のため、最低10億ドル(約1487億円)の融資確保を目指しおり、金融機関は約12億5000万ドルのDIPファイナンス(つなぎ融資)について協議しているという。

同社の経営状態を巡り、投資家の信頼が過去2週間で急速に悪化したことを受け、取引銀行と債権者は、60億ドル相当の債務再編プランの取りまとめを急いでいる。

関係者によれば、債権者側は当初、ファースト・ブランズが必要とする融資額を約6億2500万ドルと想定していたが、バンカーや法律専門家が財務状況を精査する過程で、必要額が膨らんだ。状況は流動的であり、金額や融資プランが変更になることもあり得るという。

ファースト・ブランズに営業時間外にコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

原題:First Brands Prepares for Chapter 11 Filing as Soon as Next Week(抜粋)

(つなぎ融資の協議などに関する情報を追加して更新します)

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