中国政府は年10億トンに上る鉄鋼業界の需給を均衡させるため、生産能力の増強を禁止する措置を講じる。生産削減策の一環だ。

工業情報省などが22日公表した2025-26年の鉄鋼業安定成長計画によると、高付加価値の鉄鋼生産の拡大のほか、建設や輸送分野での利用促進策も盛り込まれている。

政府が3月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で鉄鋼生産を削減する方針を示して以降、計画の公表が待たれていた。だが、今回の発表には具体的な目標は示されていない。

計画では、政府は「生産削減策の実施を継続し、先進企業への支援によって年間生産量の調整目標を達成するとともに、老朽化し非効率となっている生産設備を廃棄させ、需給の動的均衡を促す」とされた。

中国は鉄鋼を含めた複数の産業で過剰生産能力の解消に取り組むと表明してきた。鉄鋼業界では、長引く不動産不況による需要の長期的な低迷に対し、供給がなお高止まりしている。

原題:China’s Steel Work Plan Vows to Ban New Capacity, Promote Demand(抜粋)

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