(ブルームバーグ):英政府はロンドンにあるガトウィック空港に2本目となる滑走路を建設する計画を承認した。スターマー政権は経済成長を後押しするためにインフラ事業を進めている。
アレクサンダー運輸相は21日夜、この決定を書簡で発表した。英国で第2の規模を誇るガトウィック空港の滑走路建設には22億ポンド(約4400億円)の民間資金が投じられる。
スターマー首相とリーブス財務相は、大規模インフラ事業を通した経済の押し上げを目指しており、今回の計画承認はその一環となる。
政府は今年2月にガトウィック空港の同計画について暫定的に承認していた。その際、騒音や交通渋滞への懸念に空港側が対応することが条件となっており、今後、法的な異議申し立てがなされる可能性がある。環境団体はすでに同建設計画に反対の姿勢を示している。
アレクサンダー運輸相の考えに詳しい関係者は、空港の発着容量の増加は経済成長を後押しする見通しだとしている。また、政府は次の総選挙が予定されている2029年までの供用開始を目指しているという。
同空港側は、滑走路の拡張により年間で最大8000万人の乗客が新たに利用できるようになるほか、便数は約10万便増えると説明している。
英政府は今年、同じロンドンにあるヒースロー空港でも3本目となる滑走路の建設計画について先に支持を表明している。
原題:UK Approves Second Runway at London Gatwick in Growth Push(抜粋)
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