(ブルームバーグ):22日の債券相場は下落。日本銀行による早期利上げ観測の高まりを背景に売りが優勢だ。5年債と10年債の利回りはそれぞれ2008年以来の高水準に上昇している。
岡三証券の長谷川直也チーフ債券ストラテジストは、日銀金融政策決定会合で2人の審議委員が反対票を投じたことで10月利上げ期待が高まっており、中期債を中心に売りが優勢と指摘。「植田和男総裁の会見はそこまで10月利上げに傾いている印象ではなかったが、市場で10月は無理だとの見方が修正されており、買いを入れにくくなっている」と述べた。
日銀が19日に開いた金融政策決定会合では、9人の政策委員のうち2人が利上げを求めて政策金利の維持に反対票を投じた。市場では追加利上げの時期は近いとの見方が広がり、債券売りが強まった。スワップ市場では10月の利上げ確率が会合前の3割から5割に上昇した。

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