(ブルームバーグ):サイバーセキュリティーを手がける米ネットスコープが18日に上場し、新規株式公開(IPO)価格を18%上回って初日の取引を終えた。今回のIPOで9億820万ドル(約1340億円)を調達していた。
同社株は22.49ドルで取引を終了。IPO価格は19ドルだった。仮条件レンジは17-19ドルに引き上げられていた。届け出に記載された発行済み株式数に基づと、時価総額は86億ドルとなる。
ネットスコープの設立は2012年。クラウドネイティブプラットフォーム「ネットスコープ・ワン」に人工知能(AI)モデルを組み込み、企業が顧客を脅威から守ったり、機密データを保護したりするのを支援している。
ブルームバーグ・ニュースが16日報じたところでは、ネットスコープのIPOの応募倍率は23倍超となっていた。サンジェイ・ベリ最高経営責任者(CEO)は、旺盛な需要について「クラウドとAI時代に向けネットワークとセキュリティー双方の現代化」が評価されているとの認識を示した。
AI銘柄への投資意欲が株式相場の上昇を支える中、ネットスコープ上場はテクノロジー企業IPOの盛り上がりを改めて示している。
ブルームバーグの集計データによれば、米テック関連企業の上場による資金調達額は今年に入り、特別買収目的会社(SPAC)などを除いたベースで138億ドルを記録。前年同期の2倍余りとなっている。

原題:Cybersecurity Firm Netskope Climbs 18% After $908 Million IPO(抜粋)
--取材協力:Carmen Reinicke、Matt Turner.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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