(ブルームバーグ):中国の資源大手、紫金鉱業集団傘下の産金会社、紫金黄金国際は香港で250億香港ドル(約4800億円)規模の新規株式公開(IPO)を計画している。世界で今年5月以来の大型IPOとなる見通し。
目論見書によると、公募価格は1株当たり71.59香港ドルで、オファーの規模は約3億4900万株の予定。株式の取引開始は9月29日。
計画通り実施されれば、今年5月に50億米ドル(約7400億円)余りを調達した中国の寧徳時代新能源科技(CATL)に次ぐ大規模なIPOとなる。
親会社の紫金鉱業集団は世界有数の産金事業者で、中央アジアからアフリカ、中南米に至る地域で事業を展開している。
金相場は上昇基調を強めており、今週も最高値を更新。資金調達を通じて事業拡大や債務返済を進める産金会社にとって追い風となっている。
金相場はこの3年で2倍強に上昇し、1980年に記録したインフレ調整後のピークも上回った。今週は一時1オンス=3700ドルを突破し、最高値を更新。中央銀行による買い増しや米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性を巡る懸念を背景に、さらに上昇余地があるとみられている。
原題:Zijin Gold Seeks $3.2 Billion in World’s Biggest IPO Since May(抜粋)
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