(ブルームバーグ):18日に発表された米国の失業保険申請件数の統計で、ノースカロライナ州のデータが誤って過少計上されていたことが分かった。技術的な障害が原因で、申請人数は実際より1万9000人余り少なかった。
ノースカロライナ州の失業保険継続受給者数は6日終了週にわずか205人と、同州での過去最低を記録した。通常は2万人近くで推移している。
データを収集して首都ワシントンに送っているノースカロライナ州商務省が、件数の少なさは「技術的エラー」によるもので、実際は1万9355人だったことを明らかにした。労働省の報道官は、依然として調査中だと述べた。

同州の数字が訂正されることで、全米の申請人数は季節調整前ベースで約177万人に増える。発表された数字は約175万人だった。
JPモルガン・チェースのエコノミスト、アビエル・ラインハート氏は今回の異常値を指摘していた。同氏は、訂正後の全米の数字は「過去数週間のレンジ内に収まる」と述べた。
失業保険申請統計を巡っては、6日終了週の新規申請件数が大幅に増加し、約4年ぶり高水準に達した。しかし、伸びはテキサス州にほぼ集中しており、同州当局は不正申請の試みが一因だったと指摘した。
13日終了週の新規申請件数は一転して、約4年ぶりの大幅減となっていた。
原題:North Carolina Jobless Claims Understated Due to Technical Error(抜粋)
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