18日の欧州債券市場は、ドイツ債と英国債の利回り曲線が急激にスティープ化し、30年債利回りが、それぞれ過去1カ月で最大の上昇幅となった。ドイツ連邦債務管理庁とイングランド銀行(英中央銀行)が相次いで国債の発行、売却計画を発表したためだ。

ドイツ30年債利回りは、7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.30%となった。ドイツ政府は財政支出の増加を賄うため、10-12月期(第4四半期)の借り入れを当初計画より約2割増やす。15年債の発行が特に増加する見込みだ。

英30年債利回りは6bp上昇し5.49%だった。イングランド銀は市場予想の通り政策金利を4%で据え置き、10月からの量的引き締め(QT)のペースを1000億ポンド(約20兆円)から700億ポンドに減速し、長期債の売却を抑制する方針を示した。

欧州株は上昇した。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げが追い風となった。欧州株は堅調な世界経済に支えられ、3月の最高値から1.4%圏内にある。

ストックス欧州600指数は、0.8%上昇し取引を終えた。エヌビディアが主要顧客であるインテルに50億ドルを投資したことを受け、ハイテク株が反発し、ASMLホールディングやその他の半導体株が上昇を主導した。公益事業株とパーソナルケア株は出遅れた。

9月18日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:Long-End Bunds, Gilts Lag on Issuance Plans: End-of-Day Curves、European Stocks Rise After Fed Cut With Focus on US Jobs Data(抜粋)

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