日米両中央銀行が金融政策を決める今週、アメリカは25bpの利下げが、そして日銀は「現状維持」が確実視されています。

これを前にして日経平均は4万5000円を突破。ただ、この上昇相場に対して機関投資家からは「少し怖い」との声も上がっています。日米中央銀行の今後の動向と、その背景にある思惑について深掘りします。

日経平均4万5000円突破、機関投資家「少し怖い」の声

16日、日経平均株価が4営業日連続で最高値を更新し、一時4万5000円を超える場面もありました。この好調な株式市場について、大和証券チーフエコノミストの末廣徹氏は「米株が利下げ期待で上がってきていることがけん引している」と指摘します。

末廣氏はヘッジファンド投資家の話として「買わないとついていけない」という心理が働いているといいます。特に新NISAの開始以降に増えた個人投資家は「成功体験になって、どんどんイケイケという感じになっている。少し怖い」と表現し、ファンダメンタルズと乖離した動きに警戒感を示しました。

この背景にあるのは好調なアメリカ市場で、ダウ平均は4万5883ドルと最高値圏でナスダックは最高値を更新。「利下げで金利が下がれば、元々堅調なハイテク株にはさらにポジティブ」という見方が広がっているといいます。