4日の欧州債券市場は上昇して取引を終え、長期債が特に好調だった。フランス債と英国債の利回りは、ここ数日で付けた数年ぶりの高値から低下した。

フランスのバイル首相の信任投票を8日に控え、長期債入札への堅調な需要が市場心理を安定させた。フランス債とドイツ国債の利回り差(スプレッド)は、3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小し77bpとなった

英国債のイールドカーブは、2日連続でブル・フラット化した。30年債利回りは一時6bp低下し5.55%と、8月22日以来の低水準となった。市場の注目は、5日発表の英国小売売上高に移っている。

欧州株は上昇した。世界的に債券市場が落ち着きを取り戻し、投資家が米国の利下げへの期待を強めたためだ。

ストックス欧州600種指数は0.6%高で取引を終えた。メディア、通信関連株が上昇をけん引した。

ピュブリシス・グループは、アーサー・サドゥン最高経営責任者(CEO)が3日、下半期の業績に自信を示したことで、株価が2日連続上昇した。セメント会社のハイデルベルク・マテリアルズとホルシムは、ゴールドマン・サックスが買いを推奨したことで上昇した。サノフィは、臨床試験結果が期待外れだったため、8.3%安と急落した。

9月4日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:European Bonds Gain, Long-End Outperforms: End-of-Day Curves、European Stocks Advance on Fed Rate Cut Bets; Sanofi Slumps(抜粋)

--取材協力:Sagarika Jaisinghani、Michael Msika.

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