動画配信サービスYouTubeで最も視聴された韓国の人気童謡シリーズ「ベイビーシャーク」の制作会社、ピンクフォンが、新興市場KOSDAQへの新規株式公開(IPO)を通じ、760億ウォン(約81億円)を調達する。

5日に提出された規制当局への資料によると、売却株数は200万株。IPO価格は1株当たり3万8000ウォンと、仮条件レンジ(3万2000-3万8000ウォン)の上限で決定された。ブルームバーグの試算によると、企業価値は5450億ウォンとなる。上場予定日は11月18日。

YouTubeで160億回以上再生された「ベイビーシャーク」の生みの親であるピンクフォンは、投資家に「一発屋」ではないことを証明する必要がある。ゲームやライブ公演などに事業を広げ、YouTubeチャンネル全体で約2億7000万人の登録者を抱えるまでに成長したが、その後の爆発的ヒットは再現できていない。

ダグラス・リサーチ・アドバイザリーのアナリスト、ダグラス・キム氏は、ピンクフォンの目標株価を4万6369ウォンとIPO価格を22%上回る水準に設定。9月29日に公開したリポートで、ピンクフォンは「世界のアニメーション業界で最も買収需要が高い企業の一つだ」と述べた。

ピンクフォンは調達資金について、海外展開や3Dコンテンツ、人工知能(AI)分野への投資に充てるとしている。

ベイビーシャークのぬいぐるみ

原題:‘Baby Shark’ Creator Prices South Korea IPO at Top of Range (1)(抜粋)

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