高い支持率でスタートダッシュを続ける高市総理、国会で2日目の代表質問に臨みました。国民民主党の玉木雄一郎代表は年内解散の可能性について質問。連立を離脱した公明党の斎藤鉄夫代表は「多様性の尊重」など総理の政治姿勢について質しました。公明党の幹部からは「野党らしく質問できない」との声も。一体なぜなのでしょうか?
玉木代表「解散を考えている?」 高市総理へ代表質問
総理の「所信表明」に対する代表質問2日目。国民民主党の玉木代表から、高市総理にこんな直球な質問が…

国民民主党・玉木雄一郎 代表
「与党の中からは議員定数削減を争点に年内にも解散総選挙との話も出ているやに聞くが、そのようなことを考えているのか」

高市早苗 総理
「政策を前に進めていくことが重要であると考えておりますので、いまは解散について考えている余裕がございません」
一時は連立のパートナーとして浮上した国民民主党ですが、玉木代表は高市総理にこう呼びかけます。

玉木代表
「暫定税率廃止でガソリンをリッター25.1円値下げする。103万円の“年収の壁”を178万円を目指して引き上げ、所得税の負担を軽くして手取りを増やす。高市総理にこの2つの実現を決断していただければ、国民民主党は政治の安定に向けた環境作りに協力する方針」

高市総理
「所得税の課題については、国民民主・公明・自民の3党の幹事長間で結んだ公党間の約束である3党合意も踏まえつつ、本年末までの令和8年度税制改正プロセスにおいて、基礎控除を物価に連動した形でさらに引き上げる税制措置の具体化をはかることとしております」
国民民主党は企業団体献金をめぐり、受け取る側を党本部や都道府県連に限定する“受け手規制”の導入を主張していますが、玉木代表は新たに与党となった日本維新の会を牽制しました。

玉木代表
「企業団体献金の禁止を訴えてきた日本維新の会には、自民党を説得して“受け手規制”法案に与党として賛成していただきたい。日本維新の会の大臣がいないので、代わりに高市総理に答弁を求めます」

高市総理
「維新の閣僚がいないので答弁ができない話でございますが、他党に関するお尋ねについて、当該他党にしていただきますようお願いします」
立憲民主党は、いわゆる“裏金議員”を政権幹部に登用したことについて追及しました。

立憲民主党・水岡俊一 参院議員会長
「高市総理が官房副長官に任命した佐藤啓 参議院議員は、旧安倍派で裏金問題に関与していますが、選挙を経ていない“裏金議員”は内閣の要職に就く資格があるとお考えですか」

高市総理
「佐藤副長官が参議院本会議への登壇や、参議院の議院運営委員会理事会への出席が出来ない状況となるなど国会運営に混乱をきたすことになったことにつきましては、真摯にお詫びを申し上げます」
高市総理は謝罪し「再起の機会を与えていただき育てて欲しい」と続投に理解を求めました。