(ブルームバーグ):写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を運営する米スナップは、人工知能(AI)検索エンジンの新興企業パープレキシティAIと戦略提携を結んだと発表した。スナップチャットへのAI検索エンジン統合の対価として、スナップはパープレキシティから4億ドル(約620億円)を受け取る。
発表を受け、5日の米株式市場引け後の時間外取引でスナップ株は一時25%余り急伸した。
スナップにとっては新たな収益源となるほか、AIチャットボット・アシスタント分野への本格参入を意味する。スナップのエバン・スピーゲル最高経営責任者(CEO)によると、パープレキシティのAI検索エンジンは2026年からスナップチャットにデフォルト機能として搭載される予定だが、スナップ独自のAIチャットボット「My AI」も引き続き利用できる。
スピーゲル氏はインタビューで、「今後、さらに多くのAI分野のパートナーをスナップチャットに迎える機会があるとみている」とし、「対話インターフェースの価値は、対話型AIの登場で格段に高まった」と述べた。
スナップの発表によると、パープレキシティは現金と株式でスナップに支払う。提携による収益は来年からスナップの業績に寄与する見通し。
2000万人超のアクティブユーザーを抱えるパープレキシティは、アマゾン・ドット・コムやレディットを含む複数のテクノロジー企業から利用規約に反したとして提訴されている。
この日、スナップは7-9月(第3四半期)決算も発表。売上高は15億1000万ドルと、市場予想(14億9000万ドル)を若干上回った。10-12月(第4四半期)売上高見通しはアナリスト予想(16億9000万ドル)とほぼ一致する16億8000万-17億1000万ドルだった。
利用者数は予想をやや上回り、7-9月期の1日当たりアクティブユーザー数(DAU)は4億7700万人と前年同期比8%増加。月間アクティブユーザー数(MAU)は9億4300万人となり、同社が掲げる10億人目標に迫っている。
原題:Snap Shares Surge on $400 Million Perplexity AI Deal (1)(抜粋)
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